大分県のラジウム温泉|天然・人工の有無と近くで入れる温泉ガイド
大分県で入れるラジウム温泉は、当サイトの基準で確認できた範囲で天然0か所・人工0か所です。
大分県が公表している泉質のデータでも、県内の源泉に放射能泉は1つもありません。
この記事では、県内にラジウム温泉がない理由と、代わりの湯治先・近くのラジウム温泉をまとめました。
(料金・営業時間の確認日:2026年10月31日)
大分県のラジウム温泉一覧【天然・人工・日帰り・宿泊】
大分県内のラジウム温泉を、当サイトの区分ラベルごとに整理した結果は次のとおりです。
| 区分 | 県内で確認できた数 | 日帰り | 宿泊 | 判断の根拠 |
|---|---|---|---|---|
| 天然(放射能泉) | 0か所 | なし | なし | 大分県の泉質データで放射能泉は0 |
| 天然(ラドン含有) | 0か所 | なし | なし | 温泉分析書・公式サイトで確認できず |
| 人工 | 0か所 | なし | なし | 公式サイトで方式を確認できる施設なし |
天然(放射能泉)は、温泉分析書で放射能泉の基準を満たす天然温泉のことです。
天然(ラドン含有)は、ラドンを含むものの、放射能泉の基準には届かない温泉を指します。
人工は、ラドン発生装置やラジウム鉱石などを使って、浴槽にラドンを加えたお風呂です。
- 県内で日帰り入浴できるラジウム温泉:なし
- 県内で宿泊できるラジウム温泉:なし
- 代わりの選択肢:県内の湯治宿、または県外のラジウム温泉
県内にないからといって、ラジウム温泉をあきらめる必要はありません。
大分からは佐賀県や山口県のラジウム温泉まで、車で日帰りできる距離にあります。
大分県のラジウム温泉の特徴|放射能泉がない理由
「おんせん県」と呼ばれる大分県にラジウム温泉がないのは、意外に感じる人も多いはずです。
ここでは、県や国の資料をもとに、その理由と天然・人工の違いを整理します。
順番に見ていきましょう。
大分県にあるラジウム温泉の数と分布って?
結論として、大分県内で放射能泉として登録された源泉は0です。
大分県の資料では、県内に分布する泉質は含よう素泉と放射能泉を除く8種類とされています。
泉質ごとの源泉数をまとめた表でも、放射能泉の欄はすべての地域で0になっていました。
| 項目 | 大分県の状況 |
|---|---|
| 県内に分布する泉質 | 8種類(含よう素泉・放射能泉を除く) |
| 多い泉質 | 単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉 |
| 地域ごとの特徴 | 別府の酸性泉・硫黄泉、豊肥地域の二酸化炭素泉など |
| 放射能泉の源泉数 | 0 |
大分県は湧き出る湯の量が多く、全国の湧出量の約1割を占める県です。
それでも、ラドンを多く含む地下水がたまる地質には恵まれていないと考えられます。
ラジウム温泉を探してがっかりした人もいるかもしれませんが、泉質の種類そのものは豊富な県です。
別府にも放射能泉がないって本当?
はい、別府温泉にも放射能泉はありません。
観光庁の多言語解説文では、別府には放射能泉や含ヨウ素泉はないと明記されています。
別府八湯ではさまざまな泉質に入れますが、その中にラジウム温泉は含まれていないということです。
- 別府にある泉質:単純温泉・塩化物泉・硫黄泉・酸性泉など
- 別府にない泉質:放射能泉・含よう素泉
旅行サイトなどで「放射能泉以外はすべてそろう」と紹介されることがあるのも、このためです。
泉質の分け方は資料によって10種類・11種類と数え方が違うため、種類の数だけを比べると混乱しやすくなります。
「別府なら何でもある」と思っていた人には残念ですが、ラジウム温泉は県外で探すのが近道です。
天然と人工の違い・大分県で入れるのはどれ?
天然のラジウム温泉は、地下で湧いたお湯にラドンが自然に溶け込んでいる温泉です。
人工のラジウム温泉は、装置や鉱石を使ってラドンを加えたお風呂で、温泉としての泉質とは別物になります。
大分県で入れるのはどちらかというと、天然はなく、人工も当サイトの基準で確認できる施設はありませんでした。
- 天然:地下の湯そのものにラドンが含まれる
- 人工:浴槽の湯に後からラドンを加える
- 大分県:どちらも当サイト基準での掲載なし
宿泊予約サイトで「ラジウム温泉」と紹介されている宿が県内に見つかることはあります。
ただし、別の予約サイトでは「温泉なし」と表示され、公式サイトでも浴槽の方式を確かめられなかったため、掲載を見送りました。
見つけた宿が気になるときは、次の章の確かめ方で中身をチェックしてみてください。
「ラジウム温泉」と書かれた宿の確かめ方
宿の紹介文にある「ラジウム温泉」は、中身がばらばらなことがあります。
予約する前に、次の3つの点を確かめておくと見分けやすくなります。
大分県に限らず、ほかの県で宿を探すときにも使える方法です。
宿の紹介文に「ラジウム」とあれば放射能泉なの?
紹介文に「ラジウム」とあっても、放射能泉とは限りません。
「ラジウム温泉」は正式な泉質名ではなく、天然の放射能泉から人工の浴槽まで広く使われる呼び名だからです。
たとえば、ラジウム鉱石を入れたお風呂や、ラドンを発生させる装置を使ったお風呂も「ラジウム温泉」と書かれることがあります。
- 天然の放射能泉(泉質名に「放射能」が入る)
- ラジウム鉱石などを入れた人工の浴槽
- ラドン発生装置を使った人工のラドン浴
どれも同じ呼び名なので、紹介文だけで判断するのは難しいですよね。
天然の放射能泉に入りたいなら、次に紹介する温泉分析書の泉質名で確かめるのがわかりやすい方法です。
温泉分析書のどこを見ればいいの?
見るべきなのは、温泉分析書の「泉質」の欄です。
泉質名に「放射能泉」「弱放射能」「含弱放射能」のどれかが入っていれば、天然の放射能泉にあたります。
療養泉としての放射能泉は、温泉1kgあたりのラドンが8.25マッヘ(約111Bq)以上のものとされています。
| 分析書の表記 | 意味 |
|---|---|
| 単純弱放射能泉 | ラドンが主な特徴の放射能泉 |
| 含弱放射能-〇〇泉 | ほかの泉質にラドンが加わった放射能泉 |
| ラドン(Rn)の数値 | Bq/kgやマッヘ単位で書かれた量 |
温泉を公衆浴場や旅館で使う施設には、成分などの掲示が温泉法で求められています。
脱衣所や玄関に貼られていることが多いので、入る前に一度見てみてください。
見当たらないときは、フロントで「温泉分析書を見せてもらえますか」と聞けば案内してもらえます。
人工ラドン浴の施設はどう見分ける?
人工のラドン浴は、公式サイトや館内の案内に装置や鉱石の説明があるかどうかで見分けられます。
「ラドン発生装置」「ラドン浴」「鉱石を使用」といった言葉が並んでいれば、人工の浴槽と考えてよいでしょう。
この場合、温泉分析書の泉質名には「放射能」が入らないか、そもそも温泉として登録されていないことがあります。
- 公式サイトの「お風呂」ページで方式を確かめる
- 予約サイトの「温泉あり・なし」表示と見比べる
- わからなければ電話で浴槽の方式を聞く
人工が悪いわけではなく、天然とは別のお風呂として選ぶのがポイントです。
何を求めて入りたいのかをはっきりさせておくと、宿選びで迷いにくくなります。
大分県で湯治をするなら鉄輪温泉・長湯温泉
ご注意
この章で紹介する温泉と宿は、ラジウム温泉(放射能泉)ではありません。
県内にラジウム温泉がないため、湯治の宿として知られる温泉地を参考に紹介しています。
大分県には、国が「国民保養温泉地」に指定した温泉地がいくつもあります。
ここでは、長く泊まって湯に通う湯治に向いた2つの温泉地と、その宿を紹介します。
ラジウム温泉の代わりに、県内で湯治を試したい人の参考にしてください。
鉄輪温泉の貸間(自炊の湯治宿)ってどんなところ?
鉄輪温泉は、別府八湯の中でも湯治場の雰囲気が色濃く残る温泉地です。
鉄輪・明礬・柴石の3つの温泉は、環境省の国民保養温泉地に指定されています。
古い村の記録では、住民の4分の1ほどが湯治客に部屋を貸していたとされ、今も「貸間」と呼ばれる自炊の宿が続いています。
- 国民保養温泉地:鉄輪・明礬・柴石温泉
- 宿のタイプ:自炊できる貸間が中心
台所で自炊ができ、温泉の蒸気で食材を蒸す地獄蒸しを楽しめる宿もあります。
食事代を抑えながら何泊もできるので、湯治を初めて試す人にも向いています。
入湯貸間 陽光荘
鉄輪の湯けむりの中にある、昔ながらの貸間です。
共同キッチンで自炊ができ、長めの滞在にも使いやすい宿です。
| 区分 | 湯治宿(ラジウム温泉ではありません) |
|---|---|
| 住所 | 大分県別府市井田3組 |
| 宿のタイプ | 自炊の貸間(共同キッチンあり) |
| 客室数 | 27室 |
| チェックイン | 14:00〜18:00/チェックアウト〜10:00 |
| 宿泊料金の目安 | 要確認(予約サイト・公式サイトで確認) |
| アクセス | 別府駅から鉄輪行きバスで約25分/別府ICから車で約10分 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| 確認日 | 2026年10月31日 |
→陽光荘を含む鉄輪の湯治宿は別府の湯治宿の紹介ページで比べられます。
長湯温泉の湯治宿は何が違うの?
長湯温泉は、炭酸を多く含むお湯で知られる竹田市の温泉地です。
主な泉質は炭酸水素塩泉と二酸化炭素泉で、ラジウム温泉とはまったく違うタイプのお湯になります。
長湯温泉を含む竹田温泉群は国民保養温泉地に指定され、竹田式湯治という考え方で湯治を進めています。
- 主な泉質:炭酸水素塩泉・二酸化炭素泉
- 湯治の取り組み:竹田式湯治パスポート
竹田市は「竹田式湯治パスポート」を発行し、宿泊や入浴の際に給付が受けられる仕組みを用意しています。
鉄輪の貸間と比べると、宿や入浴施設がゆったり点在し、静かな山あいで過ごしたい人に合います。
長湯歴史温泉伝承館 万象の湯
「現代版湯治の宿」として、素泊まりから長期滞在まで受け入れている宿です。
大浴場は日帰り入浴もできるので、まずは入浴だけ試すこともできます。
| 区分 | 湯治宿(ラジウム温泉ではありません) |
|---|---|
| 住所 | 大分県竹田市直入町長湯3264-1 |
| 電話 | 0974-75-3331 |
| 宿泊 | 和室・洋室(シングル)/素泊まり・長期滞在に対応 |
| 日帰り入浴 | 可(料金は公式サイトで要確認) |
| アクセス | 豊後竹田駅からタクシーで約25分/大分光吉ICから約30km |
| 駐車場 | あり(無料) |
| 確認日 | 2026年10月31日 |
目的別|大分県から選ぶラジウム温泉と湯治先
大分県内にラジウム温泉がない以上、目的によって行き先の選び方が変わります。
「ラドンを含むお湯に入りたい」のか「湯治の暮らしを体験したい」のかで考えてみましょう。
自分に近いものから読んでみてください。
ラドン量を重視したい人はどこへ行けばいい?
ラドンを含むお湯にこだわるなら、県外の天然ラジウム温泉に出かけるのが答えです。
大分から車で向かいやすいのは、佐賀県の熊の川温泉と山口県の川棚温泉です。
どちらも泉質名に「放射能」が入る天然の温泉で、温泉分析書で確かめられます。
- 熊の川温泉:単純弱放射能泉
- 川棚温泉:含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
県内の湯治宿ではラドンを含むお湯には入れないので、そこを妥協したくない人は県外を選びましょう。
それぞれの所要時間の目安は、近くのラジウム温泉の表にまとめています。
大分県内で長く湯治したい人は?
県内で何泊もするなら、鉄輪温泉の貸間か長湯温泉の湯治宿が候補になります。
自炊できる宿を選ぶと、食費と宿泊費を抑えて長く滞在しやすくなります。
鉄輪はにぎやかな温泉街の中、長湯は静かな山あいと、過ごし方の雰囲気がはっきり違います。
- 買い物や観光もしたい人:鉄輪温泉
- 静かにのんびり過ごしたい人:長湯温泉
どちらもラジウム温泉ではないことだけは、頭に入れておいてください。
別府で宿を選ぶなら、別府の湯治宿の紹介ページも参考にしてください。
日帰りで気軽に入りたい人は?
日帰りなら、県外のラジウム温泉を往復するか、県内の湯治宿の日帰り入浴を使う方法があります。
熊の川温泉には日帰りの入浴施設が複数あり、大分から車での日帰りも十分に考えられます。
移動の時間を減らしたい人は、長湯温泉の万象の湯のように、日帰り入浴ができる宿から試すのも手です。
- ラドンを含むお湯なら:熊の川温泉の日帰り施設
- 移動を短くしたいなら:長湯温泉の日帰り入浴
片道2時間をこえる運転は疲れやすいので、休憩をはさむ計画にしておくと楽になります。
大分県から行きやすい近くのラジウム温泉
大分市から車で行ける、近くの天然ラジウム温泉をまとめました。
| 温泉名 | 県 | 区分 | 大分市からの所要時間 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| 熊の川温泉 | 佐賀県 | 天然(放射能泉) | 車で約2時間半(目安) | 佐賀県のページへ |
| 川棚温泉 | 山口県 | 天然(放射能泉) | 車で約2時間半(目安) | 山口県のページへ |
所要時間は高速道路を使った場合の目安なので、出発前にルート検索で確かめてください。
熊の川温泉は単純弱放射能泉のぬるめの湯で、国民保養温泉地にも指定された湯治場です。
川棚温泉は含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉で、施設によって使う源泉が違うため分析書の確認がおすすめです。
- ぬるめの湯に長く入りたい人:熊の川温泉
- 温泉街と食事も楽しみたい人:川棚温泉
日帰り施設や宿の詳しい情報は、各県のページで紹介しています。
大分県のラジウム温泉に関するよくある質問
大分県のラジウム温泉について、よく聞かれる質問に答えます。
Q1 大分県に天然のラジウム温泉はある?
大分県の泉質データでは、県内に放射能泉の源泉はありません。天然のラジウム温泉に入るなら、佐賀県や山口県など県外へ出かけることになります。詳しくは大分県にあるラジウム温泉の数と分布をご覧ください。
Q2 別府温泉にもラジウム温泉はないの?
別府温泉には多くの泉質がありますが、放射能泉はありません。観光庁の解説文でも、別府には放射能泉がないと書かれています。理由は別府にも放射能泉がないって本当?で説明しています。
Q3 人工のラドン温泉と天然の違いは?
天然は地下の湯そのものにラドンが含まれ、人工は装置や鉱石でラドンを後から加えます。宿の紹介文だけでは見分けにくいので、温泉分析書の泉質名を確かめるのが近道です。見分け方は「ラジウム温泉」と書かれた宿の確かめ方にまとめました。
Q4 持病があっても入っていい?
持病がある人や治療中の人は、入浴の前に主治医へ相談してください。温泉分析書には禁忌症(入浴を控えるべき症状)も書かれているので、あわせて確認しましょう。分析書の見方は温泉分析書のどこを見ればいいの?で紹介しています。
Q5 ラジウム温泉は体に害はない?
日本原子力研究開発機構の解説では、三朝温泉地域の住民調査で肺がんなどの増加は見られなかったと紹介されています。一方で、ラドンの健康への効き目については科学的な根拠が十分でないともされています。行き先を選ぶときは近くのラジウム温泉で泉質を確かめてから出かけましょう。
まとめ:大分県のラジウム温泉の選び方
大分県は温泉の種類が多い一方で、ラジウム温泉(放射能泉)は県内に見当たりません。
記事のポイント
ラドンを含むお湯に入りたいなら、熊の川温泉や川棚温泉まで足をのばすのが現実的な選択です。
移動を減らしたい人は、県内の湯治宿で自炊しながら過ごす湯治から始めてみるのもよいでしょう。
まずは「天然のラドンにこだわるか」を決めてから、行き先を選んでみてください。
出典
- 大分県「大分県の温泉の現状(概要)」
- 観光庁 多言語解説文データベース「別府温泉の泉質は何種類ある?」
- 環境省「国民保養温泉地の概要」
- 大分県「温泉湧出量(環境省 温泉利用状況)」
- 日本原子力研究開発機構 ATOMICA「放射能泉(ラドン温泉)」
- 各温泉地・施設の公式情報(確認日:2026年10月31日)